漫画家・古屋兎丸氏のコミックを実写映画化した「ライチ☆光クラブ」が今冬、劇場公開されることがわかった。大手芸能事務所アミューズの全国オーディションで3万5000人の頂点に立った野村周平、ミスター慶應の古川雄輝、「花ざかりの君たちへ イケメン☆パラダイス 2011」に出演した間宮祥太朗らイケメンの精鋭たちが、美少年の愛憎劇を演じる。
原作は、9人の少年たちの残酷な愛憎と裏切りの物語を徹底して精緻に美しく描写し、その独創的な世界観と圧倒的な画力で支持されるロングセラーコミック。1980年代にわずかな期間だけ活動していた幻の劇団「東京グランギニョル」の舞台劇を、2005年に古屋氏が漫画化した作品で、12年と13年に立て続けに舞台化。全公演が即完売されるなど人気を博し、今年12月には3度目の舞台となる「残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』」が上演されることも決まっている。
物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた町「蛍光町」と廃工場の秘密基地「光クラブ」。醜い大人になることを拒んだ美しい少年たちが、「最強の力」と「永遠の美」を手に入れるが、そのことから少年たちの世界が狂いはじめる。「先生を流産させる会」「パズル」などを手がけてきた内藤瑛亮監督がメガホンをとり、実際の廃工場で撮影を敢行するなどして独創的な世界観を再現した。
9人の少年たちを演じるのは、「日々ロック」「映画 ビリギャル」、そして来年公開の「ちはやふる」など出演作が目白押しの野村を筆頭に、漫画から飛び出したような9頭身と慶応大学出身という高学歴のハイスペックで注目される「脳内ポイズンベリー」の古川、今年発売したファースト写真集「未熟者」が異例の売れ行きで人気急上昇中の間宮ら、20代の若手俳優の中でも次世代を支える俳優がズラリ。野村は「とても刺激的な作品です。 普段の生活をしていたら絶対に交わることがない世界が描かれているので、今まで体験したことがない経験が必ずできると思います」とコメントを寄せている。
ほかにも、「海賊戦隊ゴーカイジャー」の池田純矢、「仮面ライダー鎧武 ガイム」の松田凌、「仮面ライダーウィザード」の戸塚純貴、ドラマ版「デスノート」「みんな!エスパーだよ!」の柾木玲弥、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」へも出演が決まっている藤原季節、「合葬」の公開が控える岡山天音と、いずれも今後が期待される俳優たちが名を連ねている。
2015-12-15 13:39:07